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2009年01月15日

オリンピックの身代金

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東京オリンピック開催の裏にテロがあった、とするフィクション。
内容はさておき当時の東京描写がとても興味深かったです。工事中の代々木体育館やNHK、246を走る路面電車など、結構最近なのに現在は面影がない。でも想像はできる訳で、たまたま時同じく読んでいた飲み屋の兄ちゃんと一緒に「へー」を連発しておりました。特にクライマックスの舞台となる国立競技場は事務所から近いだけに臨場感抜群。ちょっとしたタイムトラベルを体験した気分です。

さて内容ですが、まあ面白かった、という感じですね。結構好きな人もいるのでしょう、が犯人側の切迫感がもう一つでした。読んでいて高村薫の「マークスの山」を思い出しましたが、小説としては格の差を感じます。高村薫さんの骨太な小説を読んでしまうと、類似小説は皆軽く感じてしまって困ります。ちなみに昔「マークスの山」を読んでからとりつかれたように作品を読み倒しましたが、高村薫さんが女性だと知ったのはかなり後。文章を読みながら「絶対に男」と確信していただけに本当に驚きました。写真も見ていたんですがね・・・見えませんよ、女性に。大体あの超硬質な文章を女性が書くのって未だに想像できないんですよね。
と、いつの間にか高村薫さんの宣伝になってしまいましたが、話を戻して、小説の中でムムと思ったことがありました。
共産主義が作中の重要な要素なのですが、マルクスの引用でとても気になるものがありました。正確ではありませんが「社会主義が倒れ、資本主義が世に蔓延するだろう。しかし資本主義の大国の崩壊を機に真の社会主義が始まる」。そういえばそんな言葉をマルクスが言っていたと言うことは以前にも聞いたことがあるな、と思い出しました。でも今はね、時期が時期だけに凄く気になります。資本主義の大国っていったら・・・崩壊って、あれのこと・・・・?

投稿者 mars_ohsawa : 2009年01月15日 16:40

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