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2010年01月29日

上がりまーす

以前から紹介しています座間市の古民家再生。
揚屋が始まりました。

IMG_0008.jpg

基礎に設置した土台に柱を載せる現代工法と違い、伝統民家工法はまず柱ありき。基本的に地面に置かれた自然石の上に直接柱が載っております。「載っているだけ」なんですね。初めて知った時は驚きましたが、地面に繋がれていない分、地震が起きた時揺れの影響を直接受けないのです。伝統工法に筋交いなどの構造壁がないのはこれが理由で、地震時に放り出された建物は当然ながら再度地面に着地します。この時三角形で固められた「強すぎる」構造体があると他が壊れてしまうのです。だけど全接合が木仕口でファジーに繋がった伝統工法はフワリと不時着、致命傷は免れる訳です。世界最古の制振構造でしょうね。先人たちの素晴しい知恵に低頭。しかし残念ながら現在の建築基準法では認められておらず今回のように改修工事でなければお目にかかれません。
さて家を持ち上げるためには全ての柱の根元を固定しなければなりません。この柱の根元を固定する「キリン」という専門の工具もあるそうですが、今回は鉄骨を使用しています。ケースに合わせて様々な形で固定されておりました。
実際のジャッキアップは2日程度ですが、この根固め段取りに多くの時間が費やされます。5人の職人さんが建物のタテ方向に散らばり「やーれ、まーけ」「そーれ、まーけ」と掛け声を掛けながらリズムを合わせて建物を持ち上げていきます。1回のジャッキアップが8分=24ミリだそうです。
明らかに目に見えて建物が上がるということはありませんが、掛け声に合わせてギシギシと建物が鳴ります。天気が良い日でした。

投稿者 mars_ohsawa : 2010年01月29日 15:53

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